弊社取扱シンクライアント製品

GraphOn社製GO-Global for Windows

をご理解頂くための予備知識

シンクライアント豆知識

「シンクライアント」というと、パソコンからハードディスクやレガシー・インターフェイスを取り除いた専用ハードウェア端末というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?しかしながら、実際に「シンクライアント」をお使いの方の多くは、Microsoft WindowsApple Macなどのパソコンや、iPadAndroidなどのタッチパッドをクライアント端末としてご利用になっておられることと思います。「シンクライアント」と呼ばれる専用ハードウェア端末には、実は、「シンクライアント」のソフトウェアが組み込まれています。これらの事実から、「シンクライアント」とは、専用ハードウェア端末というよりもむしろ「シンクライアント」と呼ばれるソフトウェアによって実現される技術概念と理解するのが妥当だといえます。

「シン(Thin)クライアント(Client)」の「シン(Thin)」とは「痩せた」という意味です。「クライアント(Client)」は、ここでは、「端末」としておきましょう。これは、「ファット(Fat)PC」、すなわち「太った」パソコンと対比する意味で使われるようになった言葉です。パソコンの用途が拡大するにつれ、基本ソフトウェアが肥大化し、パソコンのハードディスクやメインメモリの容量が大きくなり、いろいろな種類のアプリケーションをパソコンに載せて利用するようになりました。このため、パソコンの導入時や更新時に手間が掛かるようになり、広い地域に分散した事業拠点を持ち、大量のパソコンを利用する大きな組織にとっては、その運用管理コストが膨大に掛かるようになってしまいました。また、広域に散った大量の「太った」パソコンの中に、組織内で利用する事業データが残ってしまうことは、セキュリティ対策上好ましくないことは明白です。そこで、パソコンの中にあるアプリケーションやそのデータをサーバ側に集約し、出来る限りパソコン側にアプリケーションやそのデータを残さずに利用する方法が考えられるようになりました。これが、今から20年ほど前の1990年代後半に「シンクライアント」という技術が登場した背景です。

シンクライアントとウェブ・ブラウザー

 時を同じくしてウェブ技術が注目を浴び、多くの企業内アプリケーションがウェブ化されました。一方、一部のアプリケーションは技術的にもコスト的にもウェブ化が難しかったため、そのままパソコン上で利用され続けられ、今日に至っています。今日では、いろいろなアプリケーションをウェブ技術で開発することが当り前になっていますが、ウェブ技術はウェブ技術でそれなりに問題を抱えています。実は、多くのウェブ・アプリケーションが、ウェブ・ブラウザーの種類や特定のバージョンに依存してしまっているのです。どのような種類のブラウザーでも、どのバージョンのブラウザーでも、同等に動作することを保証できるウェブ・アプリケーションを開発することが結構面倒臭いのです。また、どのような種類のブラウザーでも、どのバージョンのブラウザーでも対応できるようにするには、半端でない開発コストが掛かるため、多くの場合特定の種類の特定のバージョンのブラウザーに対応することで諦めるということになります。ここで問題になるのは、基本ソフトウェアと同じように、ブラウザーそのものがインターネット経由での攻撃の対象になるため、セキュリティ対策のためブラウザーの更新を頻繁に行う必要があることです。そして、このセキュリティ対策のためのブラウザーの更新により所定の動作ができなくなるウェブ・アプリケーションが少なくありません。そして、ブラウザーが更新されるたびに、ウェブ・アプリケーションのコードを書き換えるということになれば、それは際限なく改修コストが掛かり続けるということになります。

 このような事情からも、最近、「シンクライアント」が再び注目を浴びています。インターネットを閲覧するウェブ・ブラウザーを「シンクライアント」でホスティングすれば、ウェブ・ブラウザーに対する外部からの攻撃を「シンクライアント」サーバ内で食い止めることができるからです。また、組織内で利用するウェブ・アプリケーションを参照するウェブ・ブラウザーについては、「シンクライアント」サーバでホスティングして、「シンクライアント」サーバ経由以外のアクセスをすべて遮断することでブラウザーの更新をしなくても安全に使い続けることができるようになります。これは、ブラウザーのセキュリティ対策のための更新や、ブラウザーのバージョンアップに対応できないウェブ・プリケーションを利用するための常套的な「シンクライアント」の利用法です。

「シンクライアント」という技術概念

次に、「シンクライアント」という概念について技術的観点から簡単に説明させて頂きます。まずは、「仮想コンピュータ」というやや抽象的な捉え方です。

クライアント側資源とサーバ側資源を組み合せて

ネットワーク上に仮想コンピュータを構成

 

 

シンクライアント技術は、クライアント側のディスプレイ、キーボード、マウス、プリンターといったリソースを、サーバ側のCPU、主記憶メモリ、ハードディスクといったリソースと組み合わせて、ネットワーク上に仮想的なコンピュータを構成するものと理解することができます。このとき、アプリケーションをコンピュータ上で実行するのに必要なCPU、主記憶メモリ、ハードディスクといったコンピューティング・リソースはすべてサーバ側のリソースのみ使用し、クライアント側のコンピューティング・リソースは使用しません。これが、シンクライアント技術がセキュリティ対策技術として評価される理由です。

「シンクライアント」というソフトウェア

ここでは、「シンクライアント」というソフトウェアについて、その実装方式という技術的観点からご説明します。