過日、某自治体ご担当者様から頂きましたご質問に対し弊社がご回答させて頂きました文書を、同ご担当者様のご了解を得て下記の通りご紹介させて頂きます。一部固有名詞等につきましては、それぞれの方々にご迷惑を掛けぬよう伏字にさせて頂きましたことをご了承ください。

ご回答

●●市●●●●●●

●長 ●●●●

 頂戴致しましたご質問に対し、以下の通りご回答申し上げます。

<機能等について>

1.    GO-Globalは、分類としてはVDISBCのいずれに該当するのでしょうか。

回答)GO-Globalは機能的にマイクロソフトRDSに相当する製品です。したがって、マイクロソフトRDSが利用されるSBCVDIなどと呼ばれるほぼすべてのモデルを構築することができます。すなわち、SBCモデルもVDIモデルもGO-GlobalをマイクロソフトRDSの代わりに利用することにより実装することができます。その意味で、GO-Globalは、SBCにもVDIにも利用出来るシンクライアント技術と説明するのが適切と思われます。ご参考までに、以下の表をご覧ください。

2.    GO-Global の採用方式がAPIラッピング方式であり、これにより同時接続数が増えても動作遅延が発生しづらいとのことでございます。魅力を感じるのですが、逆に、当該方式を採用することによるデメリットはないのでしょうか。

回答)GO-GlobalAPIラッピング方式を採用しているのに対し、マイクロソフトRDS(および、それを利用するCitrixVMware製品等)はスクリーン・スクレイピング方式を採用しています。APIラッピングが、サーバ側で実行されたアプリケーションが画面を描画する手順をクライアント端末に送信する方式であるのに対し、スクリーン・スクレイピングは、サーバ側で実行されたアプリケーションが描画した画面イメージをクライアント端末に送信する方式です。このことから、一般には、ベクター・イメージの転送にはAPIラッピング方式が、ラスター・イメージの転送にはスクリーン・スクレイピング方式が、それぞれ有利と考えられます。ただ、下図に示す両者の通信特性から推定できる通り、実際にある程度の規模で運用されてみると、同時アクセスユーザ数が増大するにつれ、両者の要求する通信帯域幅に顕著な差が観られます。これが、APIラッピング方式のGO-Globalが、特に操作性が重視される、大規模な業務系システムに採用される理由です。ただし、十分な通信帯域が確保される環境において、ユーザ数が限られている場合、アプリケーションによっては、スクリーン・スクレイピング方式であるマイクロソフトRDSの方が操作性に優れる場合もあります。その意味で、一方が他方に対して絶対的な優位性があるという訳ではありません。

3.    APIラッピング方式の採用、独自プロトコルRapid-Xの採用の2点が、他社のVDISBC製品との主な差異であると捉えてよろしいでしょうか。

回答)お答えは「はい」ですが、少し詳細にご説明させてください。一般に、SBC製品にせよVDI製品にせよ、いずれも、サーバ側モジュール、通信プロトコル、クライアント側モジュールの三要素で構成されています。このサーバ側モジュールにはスクリーン・スクレイピング方式のマイクロソフトRDSAPIラッピング方式のGO-Globalの二つしか市場に存在しません。通信プロトコルには、RDSICAPCoIPなどがあり、GO-Globalでは独自のRapid-Xが使われます。クライアント・モジュールは各社各様に取り揃えられています。下記の表からもお分かり頂けるものと存じますが、サーバ側モジュール、通信プロトコル、およびクライアント側モジュールのすべてを開発しているベンダーは、世界中に、マイクロソフト社とGraphOn社の2社しか存在致しません。

4.    本市としては、分割したネットワーク上でも現在情報系で扱っている全てのサービスをそのまま使用したいと考えております。メールサーバ、WEBサーバ、CMSサーバ等が分割されたインターネット側のネットワークに設置されると想定していますが、これらはシステム構成やブラウザのバージョンを問わず、現在使用できるシステムであれば引き続き使用可能であると考えてよろしいのでしょうか。

回答)正直なところ、このご質問については、GO-Globalでも、競合他社のSBCVDIでも、100%「はい」とお答えすることはできません。ただ、私たちシンクライアント・ベンダーは、できるだけ100%に近いお応えをできるよう努力を続けています。そのためには、単に、シンクライアント、SBCVDIという製品そのものを理解しているだけでは足りません。周辺技術製品に関する知識が豊富でなければ、100%に近づけることはできません。残念ながら、そのような対応ができるソリューション・ベンダー、システム・インテグレータは国内市場に多くは存在しません。このような問題については、弊社正規代理店54社(平成283月末現在)につきましても、その多くが弊社にノウハウの提供やシステム構築サポートを求めてくるというのが実情です。

アプリケーションが動作するか否かは、WindowsデスクトップOSで動いていたものをWindowsサーバOSで動かすことができるかという部分が基本的な要件です。WindowsサーバOSで動作するものでしたら、すべてとは言えませんが、多くの場合、マイクロソフトRDSGO-Globalで配信することができます。それがだめなら、WindowsデスクトップOSを使ってマイクロソフトRDSGO-Globalでアプリケーション配信を行うこともできますが、この場合は運用効率が悪くなると共に、導入コストが高くなります。その他にも、ご説明すべきことはたくさんありますが、要は、現在お使いのすべてのサービスをそのまま使用できると100%お約束することはできないものの、できるだけすべてそのままご利用頂けるようなご提案をすることが、シンクライアント・ベンダーの腕の見せ所と考えております。

さらに付け加えれば、シンクライアント技術はネットワークを分離する技術でもあります。すなわち、シンクライアントは、ネットワークを分離して、アプリケーションやデータを閉じ込め、漏らさないようにする技術と言えます。また、逆に、シンクライアントはネットワークを分離することで外部からの侵入や攻撃を防ぐ技術とも言えます。このような特性を持つシンクライアント技術をご利用頂くことにより、業務毎にネットワークを分離し、かつネットワーク分離された業務アプリケーションをすべて単一の端末から利用することが可能になります。この時、ネットワーク分離前の状態で、パソコン上にインストールされた様々なアプリケーションを利用されていた方々が、シンクライアントを導入し、それらのアプリケーションをシンクライアント・サーバ上に移行した後に、何が変わったか分からないと感じて頂くことが、シンクライアント・ベンダーが目指す究極の目標と言えます。

<採用事例>

5.    もし公表可能な自治体名がありましたら、御教示ください。使用感や契約状況について自治体の担当者の方から直接お話を伺いたいと考えます

回答)自治体のお名前というとなかなか公表し難いのですが、大規模導入をされているため、私共が直接サポート対応をさせて頂いている自治体として「●●●市」があります。他の自治体については、ご紹介できそうなところを別途確認させて頂きます。

6.    GO-Globalを使用している自治体ユーザは約200とのことですが、この中で、RDSCALを別途用意した自治体がどのくらいか、把握しておられますか

回答)GO-Globalを採用された自治体でRDSCALを購入したというお話を伺ったことは、弊社創業以来、これまで一度もありません。したがって、GO-Globalを利用するためにRDSCALを購入された自治体はないものと理解しております。また、●●●●、●●●、●●●●●●●●●●●●●●等弊社パートナー各社の自治体向けソリューションに組込まれてご利用頂いているものも数多くありますが、これらのソリューション・ベンダー各社はRDSCALを購入されてはおりません。

RDSCALについて>

7.     RDSCAL購入が不要である旨の貴社サイトの一連の声明は、GraphOn社の公認を受けていると理解してよろしいでしょうか。

回答)GraphOn社としては、同社の技術がマイクロソフトRDSを使用していない由、同社のウェブサイトで言明致しております。弊社のウェブサイト上の一連の声明は、GraphOn社と弊社間の協議に基づき、弊社顧問弁護士と相談の上用意させて頂いたものです。また、GraphOn社自身、数年前に米国マイクロソフト社と直接協議を行いましたが、結果は不調に終わりました。但し、米国マイクロソフト社は、GraphOn社に対し、RDSCALが必要との要求を一切致しておりません。

8.    マイクロソフト社ホームページの記載内容のため、GO-Globalの導入検討を躊躇している自治体も多いのではないかと推察しています。貴社サイトにおける一連の声明から一歩踏み出し、貴社として自治体の声に応える具体策を講じるお考えはございませんか。

回答)すでにいろいろと考えては参りましたが、ご助言を頂ければ、是非、検討致したいと存じます。

      例:総務省に掛け合い、「総務省が推薦するソリューション」に加えてもらう。

      回答)是非、検討してみたいと思います。ただ、方法が分かりません。ご助言を頂ければ有難く存じます。

       例:より法的な手法、例えばマイクロソフト社に対して貴社から「RDSCAL購入が不要であることを確認するための法的手続き」を行う。

       回答)これはずっと検討しております。この件につきましては過去に2回、日本マイクロソフト社と直接協議を行いました。日本マイクロソフト社の回答は米国マイクロソフト社と協議して欲しいということでした。以後、進展はありません。弊社と致しましては、証拠資料が揃えば公正取引委員会へ提訴する考えでおりますが、日本マイクロソフト社が弊社に対して直接「GO-Global利用時にRDSCALが必要である」という主張を行ったことはこれまで一度もありませんし、弊社製品GO-Global for Windowsをご利用のお客さまに対して同社公的文書を以ってGO-Global利用時にRDSCALが必要である」という通告を行ったという事実もありませんので、その意味で証拠となる資料を入手することができておりません。

9.    自治体としてはやはり万一の事態を心配せずにいられません。「マイクロソフト社等と係争になった場合、貴社サイトにおける記載のとおり、ユーザーではなく貴社が最終的な責任を負う」旨を、契約書等に明記していただくことはできるのでしょうか。

回答)それでよろしければ、喜んでそのような内容記載文書を貴自治体のご希望に沿う形でご用意致します。ただし、日本マイクロソフト社による「GO-Global利用時にはRDSCALの購入が必要であり、貴自治体に対してその課金請求を行う」由の貴自治体宛同社公的文書(即ち、弊社が公正取引委員会へ提訴するための証拠資料)を弊社へご提供頂くことを条件として附記させて頂きます。

10.  GO-Globalの特徴は「RDSから完全に独立した競合製品であること、及びRDSCAL購入が不要であること等に起因する低廉な価格」であると認識しております。他ベンダーの提案はそのほとんどがRDSCALの購入が必要であるかLINUXサーバを用いるかのいずれかに属しますが、前者であれば高額になり、後者であれば継続使用できるシステムに制限があるなど、財政難の自治体にとって選択に困る内容が多く、GO-Globalは理想的な解決方法であるように思えます。しかし残念ながらGO-Globalに対するベンダーの理解が進んでいるとは言い難く、GO-Globalに係る提案をいただいたのとは別のベンダーから、「なぜ今GO-Globalなのか理解に苦しむ。マイクロソフト社にも確認したが、ユーザはRDSCALを購入する必要があると考えられる。」という否定的な反応も得ているところでございます。本市としましては、諸々の条件を勘案し、最適なソリューションを導入したいと考えておりますので、本市の懸念を払拭するような積極的な提案をお願いできればと思います。

回答)弊社取扱製品GO-Globalへご関心を頂き、大変有難うございます。ご指摘頂きました通り、GO-Globalに対する市場認知が十分進んでいないことは一重に国内総代理店である弊社の責任と認識致しております。その点お詫びの言葉もございません。言い訳になってしまいますが、国内市場に流通するシンククライアント、SBCVDIと呼ばれる製品群は、GO-Global以外すべてマイクロソフトRDSに依存しているため、それら製品をお取り扱いの代理店の皆さまが弊社を競合相手と見做し、一部の方々ではありますが、技術的にも法的にも根拠のない、違法性すらある流言を流し続けておられますので、正直なかなか苦しい戦いを続けております。それでもなお15年間にも渡って弊社がGO-Globalを販売し続けることができたのは、GO-Globalを採用してくださった多くの公的機関や大企業の大規模ユーザの皆さまのお蔭です。それらのお客さまは、自治体、金融機関、病院、教育機関、通信会社、大手製造業等々、どなたもご存じの公的機関や民間企業の方々ばかりです。そして、それらお客さまの中で、5年から7年という長期に渡りご利用頂いた上で、システム更新時に再度ご採用頂くという事例もここへきて数を重ねることができるようになりました。そこでは、常に●●●●●●社や●●●●●●●社等の競合製品と比較され、結果それらに優る高い評価を頂いた上でご採用を頂いております。今年に入りましてからも、国の金融機関、複数の県庁、某官庁、複数の国立大学病院、複数の大手製造業等々、そしていくつもの地方自治体からのお引き合いを頂き、御見積を差し上げているところです。また、弊社正規代理店の数もこの1年ほどの間に10社ほど増えました。これも、弊社製品GO-Globalへの市場の関心が高まっていることを示唆するものと考えております。弊社と致しましては、皆さまが、弊社製品GO-Global for Windowsに対する流言飛語に惑わされることなく、技術的かつ法的な根拠に基づく弊社主張へのご理解を頂いた上で、いくつもの他社競合製品と弊社製品GO-Global for Windowsを公平にお比べ頂き、その機能、性能、操作性等を客観的に評価された上で、皆さまのご要望に最適なものをお選びくださるよう切に願うものです。

以上、頂戴いたしましたご質問に回答させて頂きましたが、さらに不明な点や懸念される点がございましたら、遠慮なくお知らせくださるようお願い致します。どのようなご質問に対しても真摯にご回答させて頂きます。

平成2845

株式会社きっとエイエスピー

代表取締役社長 松田利夫